ラーメンの味を左右する要素の中で、「麺」が占める割合は実に全体の約40%とも言われています。スープがどれだけ丁寧に作られていても、麺の質や相性がかみ合わなければ、一杯の完成度は大きく下がってしまう。そんな業界の「当たり前」を、開業当初から真剣に考え続けてきたのが、津田沼駅北口から徒歩3分にあるらーめん和田屋の店主・柳田です。
津田沼一筋20年。居酒屋、バー、カフェ、ハンバーグ屋と、さまざまな飲食の現場を歩んできた柳田が、「ラーメンをやるなら絶対に妥協しない麺を使いたい」と決めた瞬間から、和田屋の素材探しの旅が始まりました。この記事では、和田屋が使うこだわりの素材・食材を深掘りしながら、なぜ今津田沼でこのお店が話題になっているのかをご紹介します。
こんな方におすすめ
- ✅ 津田沼でクオリティの高いラーメンを探している方
- ✅ ラーメンの素材や製法へのこだわりを知りたい方
- ✅ 昆布水つけ麺や鶏清湯ラーメンに興味がある方
- ✅ 一人でも気軽に入れるラーメン店を探している方
- ✅ 仕事終わりにサクッと美味しいものを食べたい方

早川製麺所との共同開発——和田屋の麺が「ただの麺」じゃない理由
「麺って、正直どこで買っても同じじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。でも、和田屋の麺はちょっと違います。
柳田が選んだパートナーは、千葉県内でも信頼の厚い早川製麺所。既製品をそのまま使うのではなく、和田屋のスープやメニューに合わせて一から共同開発したオリジナル特注麺を使っています。開発にあたって何度も試作を繰り返し、「このスープにはこの粉、この加水率、この太さ」という答えを一緒に探っていったと柳田は話します。
特に注目なのが全粒粉入りのオリジナル麺。全粒粉を配合することで、小麦本来の豊かな香りと、かみしめるほどに広がるうまみが生まれます。見た目もほんのり茶色がかっていて、「あ、ちゃんとした麺だ」と感じる方が多いのだとか。つけ麺に使う太麺は特にその個性が際立っていて、昆布水に浸した状態で食べると、麺自体の風味とつけ汁のうまみが重なり合う感覚が楽しめます。
「津田沼で食べられるラーメンの中で、麺からここまで考えてる店はあんまりないと思う。だからこそ、そこは絶対に外したくなかった」と柳田は語ります。20年のキャリアで培った「食の目利き力」が、麺選びにも確実に活きています。
5種の昆布が織りなす「極み昆布水つけ麺」——その素材の世界
和田屋の看板メニューのひとつ、「極み昆布水つけめん」。このメニューを語る上で欠かせないのが、昆布へのこだわりです。
一口に「昆布」といっても、産地や品種によって風味はまったく異なります。利尻昆布の上品な香り、羅臼昆布の力強いうまみ、真昆布のまろやかさ——それぞれに個性があり、単一の昆布では出せない複雑な旨みのレイヤーがあります。和田屋では5種の昆布をブレンドして昆布水を仕込み、その昆布の旨みを麺にじっくりとまとわせています。
昆布水につけ麺を浸すというスタイルは、近年ラーメン好きの間で注目を集めていますが、「昆布を何種類使うか」「どの昆布をどの割合で合わせるか」というところまで突き詰めているお店はそう多くありません。柳田が何度もブレンドを変えて試食を繰り返した末にたどり着いたのが、今の「5種ブレンド」です。
「食べた瞬間に、じわっと旨みが広がる感じを出したかった。昆布の種類が増えるほど、その旨みに奥行きが出てくる。シンプルに見えて、実はかなり複雑なことをやってるんですよね」と柳田は照れくさそうに笑います。
「昆布水つけ麺が他では食べられないクオリティ」
30代・男性
✓ ここまでのポイント
- 早川製麺所との共同開発による全粒粉入りオリジナル特注麺を使用。スープとの相性を徹底的に追求している
- 「極み昆布水つけめん」は5種の昆布をブレンドした昆布水に麺を浸す、こだわり抜いたメニュー
- 麺も昆布も「既成品をそのまま使わない」という姿勢が、和田屋の味の根幹を支えている
「あっさり」を極める——鶏清湯スープへのこだわり
津田沼のラーメンシーンを見渡すと、濃厚系・豚骨系・家系など、インパクトの強いスープが目立ちます。そんな中で柳田が選んだのは、あえて「あっさり系の鶏清湯(とりちんたん)」という方向性でした。
鶏清湯とは、鶏ガラや丸鶏などをじっくりと煮出してとる澄んだ鶏スープのこと。濁らせずに旨みだけを引き出すのは、実は濃厚系よりも難しいとされています。雑味が入れば一発でバレてしまうし、加熱しすぎれば濁りが出る。素材の質と火加減と時間——この三つがそろって初めて、透き通った黄金のスープができあがります。
「あっさりって、手を抜いてるわけじゃない。むしろ逆で、誤魔化しが利かない分、素材と向き合い方が問われる。でも、だからこそ飲んだ後でもするっと食べられるし、毎日食べても飽きない一杯になる」と柳田は言います。
仕事帰りに一杯、飲んだ後の〆に一杯——そういう津田沼の街のリズムに合わせたとき、「胃に優しくてちゃんと美味しい」一杯が求められる。その答えが、鶏清湯らーめんだったのです。千葉テレビでも紹介されたこのスープは、津田沼周辺のラーメンファンの間でじわじわと評判が広がっています。
鯖まぜそばが「クセになる」理由——個性派素材の使い方
鶏清湯らーめんとは対照的な存在感を放つのが、「鯖まぜそば」です。鯖という素材をまぜそばに落とし込むアイデア自体、かなりユニークですが、「鯖ラーメンがクセになって何度も来ている」という声が実際に多く寄せられているのが、このメニューのすごいところ。
鯖は青魚特有の濃厚な旨みと脂を持ちながら、臭みの扱いが難しい素材でもあります。居酒屋での経験が長い柳田だからこそ、魚介系の素材の扱いには慣れていて、「鯖の良いところだけを引き出す」加工と味付けができる。その経験値が、鯖まぜそばという一皿に凝縮されています。
まぜそばに使う太麺は、前述のオリジナル特注麺。太麺特有のもちもちとした食感が鯖の旨みをしっかりと受け止めてくれるため、食べるたびに「あ、また来たい」と思わせる中毒性が生まれます。なお、太麺のまぜそばはラストオーダーが22時半となっていますので、お早めにどうぞ。
「鯖ラーメンがクセになって何度も来ている」
40代・男性
津田沼・JR津田沼駅北口から徒歩3分——街と人に寄り添う一杯
素材へのこだわりを語ってきましたが、柳田が大切にしているのは「素材」だけではありません。「誰でも気軽に入れる場所であること」も、和田屋のこだわりのひとつです。
カウンター中心の20席は、一人でフラッと入っても全然気にならない空間。女性の一人来店も増えているのは、店の清潔感と柳田の人柄があってこそだと常連のお客さんは口を揃えます。学生からサラリーマン、ロッテファン、近所の方まで、津田沼という街で生きるいろんな人たちが同じカウンターに座って一杯をすすっている——その光景が、和田屋らしさのひとつかもしれません。
営業時間は昼の11時半から夜は23時半まで(祝日は18時まで)。ランチから仕事終わりまで幅広い時間帯に対応しているので、「今日ちょっと寄っていこうかな」という気持ちのまま来てもらえる店を目指しています。駐車場は店の目の前にコインパーキングがありますので、車でのご来店も安心です。
まとめ——素材を知れば、一杯がもっと美味しくなる
早川製麺所と一から作り上げた全粒粉入りオリジナル特注麺、5種の昆布をブレンドした昆布水、丁寧に引いた鶏清湯スープ、鯖の旨みを活かしたまぜそば——和田屋の一杯には、一つひとつの素材に向き合ってきた時間と選択が詰まっています。
津田沼という街で20年間飲食に携わってきた柳田だからこそ、「この街の人たちが本当に喜んでくれるもの」を知っている。その積み重ねが、今の和田屋の味を作っています。
ぜひ一度、素材のこだわりを頭の片隅に置きながら食べてみてください。きっと、いつもより少しだけ麺の風味が、スープの奥行きが、鮮明に感じられるはずです。
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