結論から言うと、「極み昆布水つけ麺」がらーめん和田屋の名物になったのは、偶然ではありません。5つの具体的な工夫を積み重ねた結果です。
店主の柳田です。津田沼で20年間、居酒屋・バー・カフェ・ハンバーグ屋と、いろんな業態を経験してきました。そのなかでラーメン屋を始めるとき、「どうせやるなら、津田沼にまだないものを」と決めていました。あっさり系の鶏清湯スープを軸にしながら、つけ麺でもとことんこだわり抜いた一杯を作りたかった。その試行錯誤の記録を、今日は正直にお話しします。
こんな方におすすめ
- ✅ 昆布水つけ麺がどんなものか気になっている方
- ✅ 津田沼で「ちょっと違う」ラーメンを探している方
- ✅ 行きつけのお店を見つけたいと思っている方
- ✅ 麺や出汁へのこだわりを大切にしているお店を知りたい方
- ✅ 常連として長く通える一杯に出会いたい方

そもそも「昆布水つけ麺」って何が特別なのか
昆布水つけ麺を知らない方のために、まず説明させてください。一般的なつけ麺は、茹で上げた麺をそのままつけ汁に浸して食べますよね。昆布水つけ麺は、その麺を昆布のだし水に浸けた状態で提供するスタイルです。
麺が昆布の旨みをまとっているから、つけ汁に浸ける前の段階からすでに美味しい。そのまま食べると昆布の上品な香りと麺の風味が口に広がって、つけ汁に絡めると今度は濃厚な旨みが加わる。この「二段階の味変」が昆布水つけ麺の醍醐味です。
ただ、これが難しい。昆布水の濃度が高すぎると麺がぬるぬるして食べにくくなるし、薄すぎると昆布の意味がない。麺自体の味や食感との兼ね合いも全部考えないといけない。「じゃあ自分でやってみよう」と思い立ってからが、本当の苦労の始まりでした。
工夫① 昆布を「5種ブレンド」にするまでの試行錯誤
最初は「昆布を一種類使えばいいだろう」と思っていました。甘みの強い羅臼昆布をベースに作ってみたところ、確かに旨みは出る。でも、どこか単調で「深み」に欠ける気がした。
そこからが長かったです。利尻、真昆布、日高、がごめ……いろんな昆布を単体で試し、組み合わせを変えながら試飲を繰り返しました。最終的にたどり着いたのが5種の昆布をブレンドするという答えです。
甘み、旨み、粘り、香り——それぞれ得意な昆布が違う。複数の昆布を組み合わせることで、どこか一面だけが突出することなく、飲んだ後に「あ、美味しかった」と余韻が残るバランスになります。この配合を決めるまでに、正直2〜3ヶ月はかかりました。
工夫② 早川製麺所と一緒に「この昆布水のための麺」を作った
昆布水の配合が固まったとき、次にぶつかったのが麺の問題でした。市販の麺や既製品では、昆布水と麺が「別々に存在している」ような感覚になってしまう。昆布水を受け止めてくれる麺が必要だと気づいたんです。
そこで相談したのが早川製麺所さんです。製麺のプロと話し合いながら、昆布水つけ麺専用のオリジナル特注麺を共同開発しました。このとき特にこだわったのが全粒粉の配合です。
全粒粉を加えることで、小麦の香りがぐっと豊かになります。昆布の磯の風味と、小麦の香ばしさが重なったとき、「あ、これだ」という感覚がありました。麺の太さや表面の質感も、昆布水を適度に絡ませながら食べやすい仕様に調整しています。麺だけ単体で食べても美味しいけれど、昆布水と合わさると別次元になる——そういう麺を作りたかったし、早川製麺所さんのおかげで実現できました。
✓ ここまでのポイント
- 昆布水つけ麺の鍵は「昆布の種類」と「麺との相性」にある
- 5種の昆布ブレンドで、単調にならない深みのある旨みを実現
- 早川製麺所との共同開発で、昆布水専用の全粒粉入り特注麺を完成させた
工夫③ つけ汁の「濃度設計」を昆布水に合わせた
昆布水と麺の完成度が上がってくると、今度はつけ汁との兼ね合いが課題になりました。昆布水につかった麺はすでに旨みをまとっているので、つけ汁が濃すぎると昆布の香りが完全にかき消されてしまう。かといって薄いと、麺とつけ汁がちぐはぐになる。
和田屋のつけ汁は、鶏清湯スープをベースにしたあっさり系です。豚骨や魚介でがっつり攻めるのではなく、鶏の旨みを丁寧に引き出したスープが昆布水の繊細さを邪魔しない。この「あっさり系」という軸がぶれなかったおかげで、つけ汁と昆布水のバランスが整いました。
飲んだ後のシメに食べても胃に重くないこと、これも意識しています。津田沼駅北口のエリアでお酒を楽しんだ後に立ち寄ってくれるお客さんが多いので、「最後の一杯」として満足してもらえる味の設計を大切にしています。
「昆布水つけ麺が他では食べられないクオリティ」
常連のお客様
工夫④ 「一人でも入りやすい」空間づくりを麺と並行して考えた
どんなに美味しい麺を作っても、「入りにくい店」では伝わらない。これは飲食業20年の経験から確信していることです。
和田屋は20席のコンパクトな店です。カウンター席を中心にレイアウトしていて、一人でふらっと入ってもすんなり座れる。女性の一人来店も増えてきましたし、学生さんが授業の合間や放課後に立ち寄るケースも多い。「ラーメン屋って入りづらい」という先入観を崩したくて、清潔感と程よい距離感のある空間を意識しました。
昆布水つけ麺を名物にするには、まず「また来たい」と思ってもらえる場所であることが前提です。どれだけ麺と昆布水の完成度を高めても、居心地が悪ければリピートにはつながらない。空間と料理の両方を「行きつけにしたい店」に育てていくことが、名物を名物たらしめる土台だと思っています。
「一人でも入りやすくて通いやすい」
常連のお客様
工夫⑤ 「22時半ラストオーダー」まで全力で提供し続ける
昆布水つけ麺は手間がかかります。昆布水の管理、麺のコンディション、つけ汁の温度——すべてが揃ってはじめて「あの一杯」になる。だから正直、閉店間際に手を抜きたくなる気持ちが出てもおかしくない。でも、そこで妥協したら名物は名物ではなくなります。
和田屋は月曜から日曜まで、夜は23時半まで営業しています(太麺のまぜそば・つけ麺・揚げ物類は22時半がラストオーダーです)。仕事帰りで遅くなってしまった方、津田沼で飲んで〆に来てくれた方——どのタイミングで来てくれても、同じクオリティの昆布水つけ麺を出す。これが5つ目の工夫であり、一番地味で、一番大切なことだと思っています。
千葉テレビで取材していただいたときも、「いつ来ても変わらない」という話をしました。名物は一日にして成らず。毎日の積み重ねが、お客さんの「また来よう」につながっていくんだと信じています。
まとめ:常連として通える「行きつけの一杯」に
昆布水つけ麺を名物に育てるまでの5つの工夫、いかがでしたか——とは言いません。読んでいただいた方には、もうお分かりだと思います。特別なことは一つもしていない。ただ、「これでいいか」という妥協を一つひとつ潰してきただけです。
津田沼に来たとき、「どこで食べようか」と迷ったら、ぜひ和田屋に顔を出してみてください。JR津田沼駅北口から徒歩3分、目の前にコインパーキングもあります。一人でも、友人と一緒でも、飲んだ帰りでも——どんな形でも歓迎です。
メニューの詳細はこちらからどうぞ。昆布水つけ麺のほか、鯖まぜそば・鶏清湯らーめんなども並んでいます。
👉 メニュー
初めての方も、「あのお店また行こう」と思っている方も、お気軽に立ち寄ってもらえたら嬉しいです。スタッフ一同、お待ちしています。
👉 店舗までのルート


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