鶏清湯を出すたびに考えているスープの本音

あれこれ

ラーメンのスープに使われる食材の中で、「鶏」が主役のものはどれくらいあるか、ご存知ですか?ラーメンデータバンクの調査によれば、全国のラーメン店の提供スープのうち、豚骨や醤油豚骨ベースが過半数を占めるのに対して、純粋な「鶏清湯(とりちんたん)」をメインに据えた店は、まだ全体の1割にも満たないとされています。つまり、鶏清湯は「知る人ぞ知るスープ」のままで、ラーメン激戦区でさえなかなかお目にかかれないジャンルなんです。

こんにちは、津田沼の「らーめん和田屋」店主の柳田です。居酒屋・バー・カフェ・ハンバーグ屋と、津田沼一筋で20年いろんな業態を経験してきた僕が、いま一番情熱を注いでいるのが、この鶏清湯のスープです。毎日仕込みをしながら、「今日のこれは本当に納得がいくか」とひとり問い続けている。今日はその本音を、少しだけ言葉にしてみます。

こんな方におすすめ

  • ✅ 津田沼でランチにしっかり美味しいラーメンを食べたい方
  • ✅ あっさりしているのに物足りなさを感じたくない方
  • ✅ スープのこだわりを知った上でお店を選びたい方
  • ✅ 女性一人でも気軽に入れるラーメン屋を探している方
  • ✅ 行きつけにできる、通い続けられるお店を見つけたい方
鶏清湯を出すたびに考えているスープの本音 | らーめん和田屋

「あっさり」って、実は一番ごまかしが利かない

居酒屋時代によく言われたことがあります。「柳田さんのつまみ、味が濃くないのに飽きないよね」って。当時は嬉しいような、くすぐったいような気持ちで聞いていたんですが、ラーメンを始めてから、その言葉の意味が腑に落ちました。

濃い味、強い味は、ある意味でごまかしが利きます。塩分や油でインパクトをつければ、「美味しい」という信号が脳に届きやすい。でもあっさりしたスープは、素材がそのまま出てしまう。雑味があれば丸裸になるし、旨みが足りなければすぐ分かる。だから正直、鶏清湯を毎日出すのは怖いんです。

うちのスープは、鶏のガラと肉をじっくり炊いてとった透き通ったスープです。「透明感」という言葉をよく使いますが、それはビジュアルの話だけじゃなくて、雑味のなさそのものを指している。仕込みに入るたびに「今日も濁ってないか」「エグみが出てないか」を確認するのが、もう体に染みついたルーティンになっています。

津田沼という街は、豚骨や濃いめの醤油ラーメンが強い土地柄。だからこそ、あっさりで勝負するのは怖さもある。でも、だからこそやる価値があると思っています。

ランチにこそ、鶏清湯が刺さる理由

お昼どきにうちに来てくれるお客さんを見ていると、気づいたことがあります。仕事の合間に来る会社員の方、授業の合間に立ち寄る学生さん、近くを歩いていてふらりと入ってくれる方。みんな、「重くなりたくない」んですよね。

午後も仕事がある。授業がある。用事がある。だからランチに脂っこいものを食べると、午後がしんどくなる。それがよく分かるから、うちの鶏清湯はランチにぴったりだと自負しています。スープはあっさりでも、早川製麺所さんと一緒に開発した全粒粉入りの特注麺が、小麦の香りとしっかりしたコシで満足感を作ってくれる。スープだけじゃなく、麺の力も借りているんです。

「あっさりなのにお腹が満たされた」という感想を聞くたびに、麺を一緒に考えてくれた早川製麺所さんに心から感謝します。スープのみで完結しようとしていたら、たぶんあの満足感は出せなかった。

JR津田沼駅北口から歩いて3分という立地も、ランチ利用にはありがたいと言ってもらえます。さっと来て、しっかり食べて、さっと戻れる。20席という規模も、長居するというより「ちゃんとした一食を気持ちよく食べられる場所」を意識して作りました。

✓ ここまでのポイント

  • 鶏清湯はごまかしが利かないスープだからこそ、毎日の仕込みに正直に向き合っている
  • あっさりでも満足できるのは、早川製麺所との共同開発特注麺による「麺の力」があるから
  • 駅徒歩3分の立地と20席の規模が、ランチの「ちょうどいい」を作っている

鶏清湯の隣で鯖が主役になる日

正直に言うと、うちで一番「クセになる」と言われているのは、鯖まぜそばなんです。

「鯖ラーメンがクセになって何度も来ている」

常連のお客様より

この声を聞いたとき、うれしい反面、ちょっと複雑でもありました(笑)。鶏清湯で勝負してるのに、鯖か……って。でも今は、これで正解だと思っています。

鯖まぜそばと鶏清湯らーめんは、方向性が正反対なんです。鯖はしっかりと主張する旨みと風味、まぜそばというスープなしの形式でダイレクトに味わってもらう。対して鶏清湯は、引き算で作った繊細なスープを、そっと麺に絡めてもらう。この両極端が同じ店にある、というのがうちらしさだと思っています。

何度も来てくれるお客さんの中には、「今日は鯖気分」「今日は鶏清湯気分」と使い分けてくれる方もいて、それが一番うれしい。行きつけって、そういうものじゃないかと思うんです。その日の気分や体調に合わせてメニューを選べる、選択肢がある場所。ランチに来るたびに「今日は何にしようかな」と少し楽しみにしてもらえたら、それで十分です。

昆布水つけ麺と、スープへの執着の話

うちのもう一つの看板メニューが「極み昆布水つけ麺」です。5種類の昆布を使った昆布水に麺を浸して提供するもので、麺自体に昆布の旨みをまとわせてからつけ汁に絡める、という構成になっています。

これを作るときも、考えていることは鶏清湯と根っこは同じなんです。「引き算の旨み」というか、主張しすぎないのに印象に残る、というバランスを追いかけている。昆布水も、入れすぎると磯くさくなる。鶏清湯も、炊きすぎると濁って雑味が出る。どちらも「ちょうどいいところで止める」技術が必要で、そのラインを探し続けているのが、毎日の仕込みの時間です。

千葉テレビさんに取材していただいたとき、「なぜ津田沼であっさり系にしたんですか」と聞かれました。答えは単純で、「ここにないものを作りたかったから」です。20年この街にいて、自分が食べたいのにないものが、あっさりの鶏清湯だった。それだけです。

まとめ:ランチの一杯を、毎日通いたい場所で

今日書いたのは、スープの話というより、スープを作る人間の話だったかもしれません。毎日同じ仕込みをして、毎日同じように問い続けている。それが20年この街で飲食をやってきた僕の、唯一の仕事のやり方です。

津田沼でランチの場所を探しているなら、一度うちの鶏清湯を食べてみてください。あっさりだけど満足できる、軽いけど飽きない、そういう一杯を毎日用意して待っています。鯖まぜそばや昆布水つけ麺も気になった方は、ぜひメニューをのぞいてみてください。

営業は月曜から日曜、ランチは11:30から15:30まで。JR津田沼駅北口から歩いて3分、目の前にコインパーキングもあります。一人でもふらりと入ってきてもらえる店を目指しているので、気負わずどうぞ。

メニューの詳細はこちらからどうぞ → メニュー

初めての方はこちらからどうぞ → 店舗までのルート

皆さんのご来店、心からお待ちしています。

コメント