結論から言ってしまうと、「極み昆布水つけ麺」は最初から名物になるつもりで作ったメニューじゃなかった。試行錯誤しているうちに、気づいたらお客さんがそう呼んでくれるようになっていた——それが正直なところです。
店主の柳田です。津田沼で飲食業に携わって20年。居酒屋、バー、カフェ、ハンバーグ屋と、いろんな業態を経験してきた私が、なぜラーメン屋、しかも「あっさり系」にたどり着いたのか。そして昆布水つけ麺という一杯がどんな経緯で生まれたのか、今日は少し長くなりますが、本音で話させてください。
こんな方におすすめ
- ✅ 一人でもふらっと入れるラーメン屋を津田沼で探している方
- ✅ 昆布水つけ麺がどんなメニューか気になっている方
- ✅ 行きつけにできる「通いやすいお店」を見つけたい方
- ✅ ラーメンへのこだわりや開発の裏側に興味がある方
- ✅ 学生や会社帰りでも気軽に立ち寄れるお店を知りたい方

「一人でも入りやすい店」を作ることが、最初の課題だった
らーめん和田屋を開いたとき、私の頭の中にあったのは「ラーメンで勝負する」という気持ちよりも先に、「一人で来ても気まずくない店にしたい」という思いでした。
津田沼の北口って、夜になると居酒屋やバーで賑わう街なんですよね。でも、そういう場所って「誰かと来るもの」っていう暗黙の了解がある。グループで来て当たり前、一人だと少し居心地が悪い——そんな空気を何度も見てきました。20年間この街で働いてきたからこそ、わかる感覚です。
じゃあラーメン屋はどうかというと、カウンター席があって一人でも入りやすいイメージがあるけれど、実際にはゴテゴテした内装で威圧感があったり、回転が速くてゆっくりできなかったりする店も少なくない。「一人だけど、ちゃんと食事として楽しみたい」という人の気持ちに、意外と応えていない店が多いなと感じていました。
だから和田屋を作るとき、インテリアや照明も含めて「一人の方が安心して過ごせる空間」を意識しました。20席というこぢんまりとした規模も、意図的なものです。大箱にしてしまうと、一人で来たときにどこか心細くなる。小さな空間の方が、壁際のカウンターに座ってラーメンと向き合う時間がちょうどよく感じられる。そう思ったんです。
昆布水つけ麺が生まれたきっかけ——「あっさり」への確信
開業前から決めていたのは、「津田沼では珍しいあっさり系にする」ということでした。この街にはこってり系や濃厚系のラーメン屋はいくつかある。でも、飲んだあとに食べたい、仕事帰りに一人でさっと食べたい、そういうニーズに応えられるあっさりした一杯を出す店が少なかった。
鶏清湯(とりちんたん)のスープを軸に据えたのもそこからです。鶏のうまみを丁寧に引き出した透き通ったスープは、飲んだ後でも胃にやさしくて、それでいてちゃんと「食べた」と感じられる。この方向性はすぐに固まりました。
昆布水つけ麺のアイデアが浮かんだのは、そのスープ作りをしているときでした。昆布のだしを扱っていると、昆布そのものの「水」——昆布を水に浸して引き出した、あの透明でとろっとした液体——がとにかく上品でおいしい。「これ、つけ麺の麺を浸す水にしたらどうだろう」と思ったのが始まりです。
ただ、アイデアが浮かんでから実際に形にするまでが長かった。最初は昆布1種類でやってみたけど、香りが単調。2種、3種と増やしていくうちに、「5種の昆布を使ったとき、一番奥行きが出る」という答えにたどり着いた。利尻、羅臼、真昆布……それぞれに個性があって、組み合わせることで誰にとっても飲みやすい、でもちゃんとうまみのある昆布水になる。
麺も一から考え直しました。昆布水の中にただ麺を入れても、麺がそのうまみに負けてしまっては意味がない。そこで声をかけたのが早川製麺所さんです。何度も試作を重ねて、全粒粉入りのオリジナル特注麺を共同開発しました。小麦の香りがしっかりあって、昆布水のうまみと並んでも引けをとらない。この麺でようやく「これだ」と言える一杯になりました。
✓ ここまでのポイント
- 和田屋は最初から「一人でも入りやすい空間」を意識して設計されている
- 極み昆布水つけ麺は5種の昆布を試行錯誤した末に完成した一杯
- 早川製麺所との共同開発による全粒粉入り特注麺が、昆布水のうまみと絶妙に調和している
「名物」と呼ばれるようになった瞬間
正直に言うと、最初の頃は自信が持ちきれていなかった。あっさり系のラーメン、しかも昆布水という聞き慣れないスタイル。「津田沼で受け入れられるかな」という不安が、ずっと頭の片隅にありました。
転機は、常連さんが友達を連れてきてくれたときです。「昆布水つけ麺って変わったやつあるよ、食べてみて」と紹介してくれているのを聞いたとき、あ、これはちゃんと伝わっているんだと思った。難しい説明をしなくても、一口食べれば「これは他にない」と感じてもらえている。その確信が持てた瞬間でした。
千葉テレビに取り上げていただいたのもちょうどその頃で、「ああ、このメニューで行こう」と腹が決まりました。
「昆布水つけ麺が他では食べられないクオリティ」
常連のお客様より
この言葉が、一番うれしかった。「おいしい」ではなく、「他では食べられない」。そこに気づいてもらえたことが、名物になったと感じた瞬間です。
一人で来るお客さんを、どう迎えるか
昆布水つけ麺を育てていく中で、もう一つ気づいたことがあります。一人でふらっと来てくれるお客さんが、このメニューをよく注文するんです。
考えてみると、つけ麺って自分のペースで食べられる料理なんですよね。麺を昆布水に浸しながら、つけ汁との組み合わせを楽しみながら、自分だけのリズムで食べる。誰かと会話しなくても、十分に「楽しい食事」として成立する。一人で来るお客さんにとって、そういう「自分のペースで味わえる一杯」があることが、居心地のよさにつながっているのかもしれない。
JR津田沼駅北口から歩いて3分という立地も、「ちょっと寄っていこう」という気持ちを後押ししてくれているようです。仕事帰りに一人でふらっと来て、昆布水つけ麺を頼んで、静かに食べて帰る。そういう使い方をしてくれているお客さんが、確実に増えています。
営業時間も夜は23時半まで続けているのは、そういう方のためでもあります。遅い時間に仕事が終わって、でもちゃんとしたご飯を食べたい。そんなときに「開いてるラーメン屋がある」という安心感を、この街で作りたかった。
「一人でも入りやすくて通いやすい」
常連のお客様より
まとめ——名物は、お客さんと一緒に育てるものだと気づいた
極み昆布水つけ麺は、私一人で完成させたメニューではありません。早川製麺所さんとの試作、来てくれたお客さんの反応、「他では食べられない」という言葉——そういうものが積み重なって、今の形になっています。
「一人でも入りやすい店にしたい」という最初の思いは、今も変わっていません。むしろ、昆布水つけ麺という看板メニューができたことで、「あれを食べに来た」という目的を持って一人で来やすくなったんじゃないかと思っています。
津田沼で、あっさり系の鶏清湯、昆布水つけ麺、鯖まぜそば——どれも「ここでしか食べられない」と言ってもらえるものを、これからも作り続けていきます。初めての方も、久しぶりの方も、ぜひ一度食べに来てください。一人でも、気軽に入ってもらえる店です。
どんなメニューがあるか、まずはこちらからどうぞ。
👉 メニュー
お店までの道順はこちらからご確認いただけます。JR津田沼駅北口から徒歩3分、目の前にコインパーキングもあります。
👉 店舗までのルート
皆さんのお越しをお待ちしています。


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