昆布水が名物になる前の裏話

あれこれ

「名物メニューって、最初から名物だったわけじゃない」——そう言うと、少し当たり前に聞こえるかもしれません。でも、らーめん和田屋の極み昆布水つけ麺に関して言えば、「名物になる前」と「名物になった後」で、じつはお客様の反応がまるで違ったのをご存じでしょうか。

正直に言います。最初にこのメニューを出したとき、オーダーが入ったのは1日に1〜2杯だけでした。「あっさり系のラーメン屋がつけ麺?」そんな空気が漂っていたのも事実です。でも今は、「他では食べられないクオリティ」と言っていただけるまでになりました。

この記事では、名物が生まれる”手前”の話——試作の失敗、こだわりの選択、誰にも言わなかった本音——を、店主の柳田がありのままにお話しします。家族みんなで「本物の美味しさ」を体験しに来てほしいという思いも、この裏話の中にぎゅっと詰まっています。

こんな方におすすめ

  • ✅ 津田沼のラーメン店の「なぜこれが美味しいのか」を知ってから食べに行きたい方
  • ✅ 家族や大切な人に、ちゃんとしたこだわりのある一杯を食べさせてあげたい方
  • ✅ 昆布水つけ麺が話題になっている理由を、裏側から理解したい方
  • ✅ 「なんとなく入った」ではなく、お店の背景を知った上で味わいたい方
  • ✅ 津田沼エリアで、子どもから大人まで一緒に楽しめるラーメン店を探している方
昆布水が名物になる前の裏話 | らーめん和田屋

「出してみたはいいけど、誰も頼まなかった」最初の一週間

津田沼で飲食の仕事を20年やってきた柳田ですが、居酒屋、バー、カフェ、ハンバーグ屋と渡り歩いて、ラーメン専門店を開いたのはまだ2年前のことです。最初からメニューに「つけ麺」を並べようとは思っていませんでした。

きっかけは、常連のお客様から「つけ麺もやってほしい」という一言だったそうです。ただ、柳田が専門とするのは鶏清湯(けいちゅうたん)をベースにした「あっさり系」。こってりしたつけ汁で麺をがっつり食べる、いわゆる”濃厚系つけ麺”は、和田屋の世界観とはかみ合わないと感じていました。

「じゃあ、うちにしかできないつけ麺ってなんだろう」と考えたとき、頭に浮かんだのが昆布水でした。昆布の旨みをまとった冷たい水に麺を浸して、つけ汁で食べる——これなら、あっさりの文脈でつけ麺を出せる。そう思って試作を始めたのですが、最初の一週間のオーダー数は、正直言うと片手で数えられるほどでした。

「珍しいものって、最初は素通りされるんですよね。お客様も”知らないもの”は頼みにくい。それをどう乗り越えるかが、最初の壁でした」と柳田は振り返ります。

5種の昆布の配合から麺の共同開発まで読んで、「実際にどんなメニュー構成なんだろう」と気になり始めているころだと思います。和田屋のメニューページでは、昆布水つけ麺をはじめ鯖まぜそばや鶏清湯らーめんなど、裏話の主役たちが一覧で確認できます。

和田屋のメニューをまとめて確認する

昆布は「4種」より「5種」にした、小さくて大きな理由

名物になる前の試作期間で、柳田がいちばん時間をかけたのが昆布の配合でした。現在の「極み昆布水つけ麺」には5種の昆布を使っていますが、最初は4種でスタートしていました。

「4種でも十分旨みは出るんです。でも、何かが薄い気がして。家族みんなで食べたとき、子どもから大人まで『美味しい』と言えるような、重層的な旨みにならなかった」。

追加した5種目の昆布は、単純に「もっと濃くする」ためではなく、旨みに「奥行き」を出すための選択でした。昆布の種類によって、感じる旨みの広がり方が違う。先に来る味、後からじわじわ来る味、喉越しに残る余韻——それをバランスよく設計するための5種だったわけです。

「お客様には言わないけれど、この昆布1種の差が、僕にとっては大きな一歩でした」と柳田は話します。昆布水つけ麺の美味しさを決める4つの要素でも触れていますが、素材の組み合わせが味の奥行きを左右します。名物が生まれるのは、こうした「見えないひと手間」の積み重ねなのです。

麺は「買う」のではなく「一緒につくる」を選んだ

昆布水との相性を考えたとき、市販の麺では限界があると気づいたのは、試作を始めてから2ヶ月ほど経ったころです。昆布水に浸した麺は、時間が経つにつれてぬめりや食感の変化が出やすい。その課題をクリアするために、柳田が選んだのが早川製麺所さんとの共同開発でした。

「既製品の麺を選ぶ方が手っ取り早いのは分かってます。でも、昆布水に合わせた麺じゃないと、どうしても最初の一口と最後の一口が別物になってしまう」。

共同開発で生まれたのが、全粒粉入りのオリジナル特注麺です。小麦の豊かな香りをまとったこの麺は、昆布水の旨みと絡み合いながらも、麺自体の風味が主張しすぎない絶妙なバランスに仕上がっています。

子どもから年配の方まで「美味しい」と言える麺を目指したとき、過度に個性的な麺よりも、「誰が食べてもスッと入ってくる」麺の方が正解だと判断したそうです。家族でテーブルを囲んだとき、全員が笑顔になれる麺——そのイメージが、共同開発の軸にありました。

✓ ここまでのポイント

  • 極み昆布水つけ麺は、最初は1日1〜2杯しか出なかった。名物は「最初から名物」ではなかった。
  • 5種の昆布は「濃くする」ためではなく、旨みに「奥行き」を出すための選択だった。
  • 麺は早川製麺所との共同開発。昆布水との相性を追求した全粒粉入りオリジナル特注麺。

昆布水つけ麺の誕生秘話を読んだ上で、「実際に食べに行くとしたらどう行けばいい?」と頭の片隅で考え始めているのではないでしょうか。津田沼駅北口から徒歩3分の道順は、Googleマップで確認できます。

らーめん和田屋への道順をGoogleマップで見る

「鯖ラーメンがクセになる」——別メニューのファンが昆布水に気づいた瞬間

名物になる前の昆布水つけ麺を、もっとも後押ししてくれたのは、意外にも別のメニューのリピーターでした。

「鯖ラーメンがクセになって何度も来ている」

常連のお客様

鯖まぜそばや鯖ラーメンを目当てに何度もご来店くださるお客様が、ある日「せっかくだから、あの変わったつけ麺も頼んでみようかな」と手を伸ばしてくださる——そういう場面が少しずつ増えていったそうです。

「うちのお客様って、最初は一つのメニューのファンになってくれて、そこから横に広がってくれる方が多いんです。昆布水つけ麺も、そのパターンで知れ渡っていきました」。

リピーターのお客様が家族や友人を連れてきて、「これ食べてみて」とテーブルに広げる——そういう口コミの連鎖が、名物への道を少しずつ舗装していきました。昆布水つけ麺をリピートするお客様の声を読むと、その広がり方がより具体的に伝わります。

家族みんなで来て、それぞれが好きなメニューを頼みながら、「ちょっと食べてみて」とシェアする——和田屋が目指している「本物の美味しさを家族で味わう」場面は、こうして自然と生まれています。

千葉テレビに取材された日、スタッフに言わなかったこと

昆布水つけ麺が話題になり始めたころ、千葉テレビの取材が入りました。柳田にとって、それは「名物になった瞬間」ではなく、「これで後戻りできなくなった瞬間」だったそうです。

「取材が入って嬉しかったのは本当です。でも正直、プレッシャーもありました。映像に残るってことは、このメニューをこれから先もずっと守り続けないといけないってこと。昆布の仕入れ、麺の品質、つけ汁のバランス——どれか一つでもブレたら、お客様が失望する」。

その日スタッフには「いつも通りやろう」とだけ伝えたそうです。内心のプレッシャーは、口には出しませんでした。

名物とは、一度なってしまうと「維持する責任」が生まれるものです。昆布水つけ麺を名物にするまでに考えたことにもその葛藤が綴られていますが、「名物になる前」と「名物になった後」では、柳田の気持ちの重さが変わりました。それでも続けているのは、一杯食べて「美味しかった」と言ってくれる家族連れの顔が、いちばんのモチベーションだからです。

まとめ:名物は、誰かの「また来たい」から生まれる

極み昆布水つけ麺が名物になるまでには、最初の低迷期、昆布の配合を巡る試行錯誤、製麺所との共同開発、リピーターのお客様による口コミの連鎖——そういう積み重ねがありました。表に出さなかったエピソードほど、実は一杯の奥深さを支えています。

JR津田沼駅北口から徒歩3分、らーめん和田屋は今日もランチから夜遅くまで営業しています(月〜日 11:30〜15:30 / 17:00〜23:30)。家族でのお昼ごはんにも、仕事帰りの一杯にも、気軽に立ち寄っていただける20席のお店です。駐車場は目の前のコインパーキングをご利用ください。

「本物の美味しさを家族で味わいたい」——その気持ちに、名物が生まれる前から今も変わらず、答え続けていきたいと思っています。

名物が生まれる前の本音まで読んでくれた方に、一杯実際に食べてほしいメニューがあります。5種の昆布と共同開発麺の組み合わせを、まずはメニューページで予習してから来てください。

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