先日、初めてご来店いただいたお客様から「昆布水つけ麺って、どうやって食べるのが正しいんですか?」と聞かれました。
そのお客様、最初は少し緊張した様子でカウンターに座られたんですが、食べ終わる頃には「また来ます」と笑顔で帰っていかれて。あの瞬間が、ぼくにとって一番うれしい瞬間なんです。
昆布水つけ麺は、一般的なつけ麺とは少し違う食べものです。初めての方が「なんとなく」で食べるともったいない。せっかくなら、知っておくとぐっと楽しくなるポイントを、お伝えしておきたくて、この記事を書くことにしました。
この記事は「初めての一杯」を「また来たい一杯」に変えるための7つのポイントをまとめています。食べ方の作法というより、味わい方の地図、といった感じで読んでもらえると嬉しいです。
こんな方におすすめ
- ✅ 昆布水つけ麺を食べたことがなく、何が違うのか気になっている方
- ✅ 津田沼周辺で「また来たくなる一軒」を探している方
- ✅ つけ麺は好きだけど昆布水は未体験、という方
- ✅ 行きつけのラーメン店をまだ見つけられていない方
- ✅ 一人でも気軽に入れるお店でゆっくり食事を楽しみたい方

①昆布水つけ麺は「2段階」で楽しむ食べものです
まず最初に知っておいてほしいのが、これです。
昆布水つけ麺は、最初から全部つけ汁に浸して食べるのではなく、「昆布水だけをまとった麺」の状態で、まず一口食べてみてください。
昆布水は、麺の上にたっぷりと張ってあります。この状態の麺は、昆布の上品な旨味と、麺そのものの小麦の香りがダイレクトに感じられます。和田屋では早川製麺所さんと共同開発した全粒粉入りの特注麺を使っているので、この段階ですでに「麺だけで食べたい」と感じる方が多いです。
それから、つけ汁につけて食べる。この2段階があることで、一杯の中の味の変化が大きくなります。昆布水つけ麺で麺の旨味を感じるポイントについても別の記事で詳しく書いているので、気になる方は読んでみてください。
「2段階で楽しむ」「5種の昆布」と読んでみても、実際に何をどの順番で頼めばいいか、まだピンとこない部分があるかもしれません。和田屋のメニュー全体を見ると、昆布水つけ麺とあわせて楽しめる構成がより具体的にイメージできます。
②「5種の昆布」を使っている理由
和田屋の昆布水には、5種類の昆布を使っています。「なんでそんなに種類が必要なの?」とよく聞かれるんですが、昆布って産地や種類によってまったく風味が違うんです。
一種類だけだと、どうしても味が一本調子になる。複数を組み合わせることで、口に含んだときの層が増えて、後味に奥行きが出てくる。昆布水をひとくち飲んでみると、最初の甘みと後からくるミネラル感の違いが分かると思います。
ぼくが昆布水を仕込むとき、一番気にかけているのは「雑味が出ていないか」です。温度と時間の管理が少しでもズレると、くどくなったり、逆に薄くなったりする。毎日同じ味を出すのが、実は一番難しい。昆布水を作るときに柳田が一番見ているポイントに、その話をもう少し詳しく書いています。
③つけ汁の温度が下がってきたら、スタッフに声をかけてください
つけ麺は、食べるペースによってつけ汁が冷めてくることがあります。特に昆布水つけ麺は、最初に麺だけで食べる時間があるぶん、後半でつけ汁の温度が少し落ちているタイミングがあります。
そのときは遠慮なく声をかけてください。温め直しができます。
「言いにくかったけど、声をかけたらすぐ対応してもらえた」と言っていただくことが多くて、ぼくとしては当たり前のことなんですが、初めてのお客様には特にお伝えしておきたいポイントです。一人で来ていても、全然気を使わなくて大丈夫です。
✓ ここまでのポイント
- まず昆布水だけをまとった麺を一口食べてから、つけ汁へ。この2段階が昆布水つけ麺の核心
- 5種の昆布を使うのは、一杯の中に味の層をつくるため。昆布水そのものをひとくち飲む価値がある
- つけ汁が冷めてきたらスタッフに声をかけてOK。一人来店でも気にせず楽しんでほしい
「一人でも居場所がある」「駅から3分」と読んで、行ってみようかなという気持ちが芽生えてきたところではないでしょうか。津田沼駅北口からの道順を地図で確認しておくと、初めての来店もスムーズです。
④「特製」か「並」か、最初の一杯の選び方
メニューには「極み昆布水つけ麺」があり、トッピングの構成が異なるものを選べます。初めての方によく聞かれるのが「まず何を頼めばいいですか?」という質問です。
正直なところ、最初の一杯は「麺そのものと昆布水を味わうことを優先してほしい」と思っています。具材が多いとそちらに意識が向いてしまって、昆布水と麺のバランスを感じる前に食べ終わってしまうこともある。
一方で「せっかくなら全部楽しみたい」という方には、特製をおすすめしています。どちらが合うか迷ったときの判断基準について、昆布水つけ麺の特製を選びたい5つのポイントにまとめています。
⑤食べ終わる頃に「スープ割り」で一杯を締める
昆布水つけ麺の最後の楽しみが、スープ割りです。
麺を食べ終えたつけ汁に、だしを注いでスープとして飲む。この一杯が「また来たい」と思ってもらえる理由の一つだとぼくは思っています。濃縮されたつけ汁が、割ることでちょうどいいバランスの温かいスープになる。体に染みる感じがして、食事の終わりをきちんと締めてくれます。
スープ割りはこちらからお声がけします。食べ終わったな、というタイミングでそのまま待っていてください。
⑥一人で来ても「居場所」がある店です
カウンターが中心の20席の店なので、一人での来店が自然に馴染む空間になっています。実際、一人で来るお客様がとても多い。男性も女性も、学生さんもサラリーマンの方も。
「一人でも入りやすくて通いやすい」という声を本当によくいただきます。初めての方が「また来よう」と思ってくださるのは、料理だけじゃなくて、その空間に居心地を感じてもらえているからだと思っています。
津田沼駅北口から歩いて3分という立地も、「ちょっと寄っていこう」という気持ちになりやすいと言ってもらいます。仕事帰りに立ち寄って、一杯だけ食べて帰る、というパターンで通い続けてくれるお客様も多いです。
「昆布水つけ麺が他では食べられないクオリティ」
常連のお客様より
この言葉、初めて聞いたときはとても嬉しかったです。「他では食べられない」って、津田沼の飲食店で20年やってきたぼくが一番作りたかったもの。あっさり系の鶏清湯を軸に、昆布水つけ麺を看板にしたのは、まさにこういう一杯を届けたかったからです。
⑦「また来たい」を積み重ねると、行きつけになります
行きつけのお店って、最初から「ここだ」と決めて作るものじゃなくて、気がついたら「いつも来てる」になっているものだと思うんです。
和田屋に通ってくれているお客様の多くが、最初は「近くにあったから試しに」という感じで来てくれています。でも一杯食べて、また来て、季節が変わってもまた来てくれる。それが積み重なっていく。
昆布水つけ麺は、食べるたびに少しずつ「見える」ものが増えていく料理です。最初は昆布水の風味だったものが、2回目には麺との絡みが気になって、3回目にはスープ割りの変化に気づく。そういう一杯を、ぼくは毎日作っています。
9月に入って少し過ごしやすい気候になってきましたね。汗だくで食べる真夏と違って、これからの季節はつけ麺がとくに心地よく食べられる時期だと思います。初めての方にとっても、食べやすい季節です。
まずは一度来てみてください。カウンターでお待ちしています。
【営業時間】
月〜土:11:30〜15:30 / 17:00〜23:30
日・祝:11:30〜15:30 / 17:00〜23:30
※第一日曜日は19:30ラストオーダー・20:00閉店
※太麺のまぜそば・つけ麺・揚げ物類は22:30ラストオーダー
【アクセス】JR津田沼駅北口より徒歩3分
千葉県船橋市前原西2-13-1 1F
7つのポイントを読んで、昆布水つけ麺がどんな一杯かはイメージできたと思います。あとは実際に食べてみるだけ。まずはメニューを確認して、どの一杯から始めるか決めてみてください。


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